vermisst

そこに鳴る祝結成10周年と新譜リリースに贈る言葉

そこに鳴るとの音との出会いは2013年末だったでしょうか?
当時ネットサーフィンしながら新人発掘と今時の音の見聞を広げる目的で私が知らないバンドの音源を聴きまくっていました。その中から運命的に出会ったバンドがそこに鳴るです。当時はかなり簡単なホームページだったような記憶があります。アー写も美咲ちゃんが池の中に入ってたような妖精感だしてました(笑)。
そこにアップされていた音源を一聴して、なんだ~!この変態チック&メタリックなギターの速弾きとタッピング、そこに和風なメロディ。いろんなあっと驚くジャンルやファクターが入り乱れ飛ぶ、な~んか新しい違和感あるサウンド、でも気持ちいい!私は音を聴いた時の第一印象って大事にしてて、音楽が本来持つ魔力の重要な核心であると思っています。その日、何度も聴き返した記憶があります。連絡してみようかな。

連絡先に電話、もしくはメールして(記憶が曖昧ですが)ファーストコンタクトを取り合いました。KEYTALK、Bentham、SpecialThanksと当時、実は私、毎週のように関西にライブを観に行っていたので、ちょうどKEYTALKが大阪の梅田クアトロでライブがあり、ライブ前に彼らと初めて会うアポイントをたったのでした。クアトロ近くの地下街の喫茶店だった記憶があります。彼らはまだ関西の大学生でだったし、いろいろと彼らの音楽活動の相談に乗る形で彼らとの初対面が進んでいったような記憶があります。その節々に出てくる、弊社でリリースもしくは知り合いだったバンドの名前。ナンバーガールとKEYTALK。うちのレーベルではリリースはしていませんが凛として時雨。運命なのか偶然なのか何かしらの出会いと始まりを感じたのです。
その後も、相談に乗る形でレコーディングや流通の話はしてた記憶がありますが、うちのレーベルでリリースするって話はもう少し先で、まずはうちのレーベル仕切りでデモを録ろう、そして自分たちで一回出してみれば、、、な~んてことを業界人っぽく言ってた記憶です。でもその後音源の出来上がりを聴いてみてビックリ仰天の鮮烈なる衝撃とクオリティだったのがpirorhythm stabilizerだった(かなあ)。当時から一貫した彼らのモットーである「僕らがやりたいことって真面目に音でギャグをやること」って言ってる意味合いが最初は照れ隠しにも思えていたのですが、直感でこのバンド、私がリリ−スしたら、もしかしたらありかもって思った時。それからもはや6、7年が経ってしまった2021年8月。
2015年にうちのレーベルからインディーズデビューし、年に1、2枚の作品をリリースし着実に実力、センス、モチベーション、そして知名度を上げてきた彼らも遂に今年で結成10年となります。特に二人とも歌に艶が出てきた気がするのですが気のせいでしょうか笑。そして海外での評価も高いのは本当に驚くわ!とりあえず執念の結成10周年、誠におめでとうございます。ここまで純粋にインディーズで一緒にリリースしてきたバンドはもしかしたら近年唯一かもしれない。あと一緒にご飯に行った回数もトップクラスかもしれない笑。そんな彼らの過去作品の帯文は基本私が全て書いていますが、半分冗談にも取れるような文章も彼らの奇想天外なサウンドだからこそマッチすると思うし、今回の7週間連続CDリリースも時代を逆手に取った悪ノリの私のアイディアなのですが、アルバムリリースからまだ1年経ってないのに彼らのバイタリティと自らの音に対する執着心と探究心と愛があるからこそメンバーもこの企画に賛同してくれて成し得た離れ技なのかと実感しております。そんな彼らの10周年を自ら祝うかの離れ技(ギャグ)は完全に音が素晴らしいこそ成立するのです。毎作、いろんな意味で過去作品を超えてきます!そんな彼らのアーティストもしくはアスリートにも近い創作活動意欲に今後とも120パー期待していただいて問題ないと27年続くインディレーベルオーナーが太鼓判を押します。
最後に、、、実際&正直、リリースでもライブで、私も彼らと一緒に遊ばさせていただいているし今作もKOGA RECORDSの歴史に残るリリースとなりました、これぞインディの醍醐味となった作品群。コロナ禍での結成10年。逆境こそ力!そんな言葉が一番似合うバンドこそ「そこに鳴る」だと改めて思う令和3年夏、まだまだ美味しいもんはたくさんありますよ!

KOGA RECORDS代表 古閑 裕

一貫してスタイルを崩さない、進化を続けようとする衝動が強い。これはやはりメタルだ。

ピエール中野(凛として時雨)

VortEx

7週連続シングルリリース、そこに鳴るの創作意欲はとどまる事を知らない。常にバンドの為に様々なアイデアを絞り出し行動を起こし形に変えて行く。今回7曲のレコーディングはギターとベースの録りだけ少しお手伝いさせていただいた。幾重にも重なるギターとベースのパートを小節ごと、フレーズごと、一瞬のチョーキングやグリッサンドにまで解体しそのパーツひとつひとつ緻密に音作りし再び重ね合わせて曲に仕上げて行く。この気の遠くなる様な作業を限られた時間内に見事にコナしアッと言う間に仕上げ残った時間をボーカルの録りに回すのだから恐れ入る。
CDを手に取った方はハイエンドなオーディオシステムでなくとも少し奮発して良質なイヤホンやヘッドホンでじっくり聴き込んでみてほしい。単なるスリーピースバンドの音では無い、ギターとベースの見事なオーケストレーションである事に気づくはずだ。
ライブにも是非足を運んでいただきたい。大きな音を耳で聴くだけのライブでは無い。ベースの衝撃波は足の裏に腹に脳に全身の毛穴にまで浸透し、ギターサウンドは刀で斬りかかって来るかの如く攻撃的で時折り奏でる空間系は包み込まれる様な柔らかな音とのギャップ。
そこに鳴るのライブは観る聴くを超越した体感型の新世界だ。

EVA電子楽器サービス 堀江

「何やってんだかわかんないけどとにかくすごい」を超えて、ついに「キャッチーさ」まで手に入れてしまったそこに鳴る。
0年代ロックで育ったバンド小僧は思わずニヤリとしてしまうような要素がずっしりと詰まった曲になってます。
最小編成の枠を壊し続けて誰も追いつけないとこまで行ってほしい。行くんだろうな。ほんでVortExツボです。悔しい。

田口悟(RED in BLUE)

今の自分に足りないもの。それは音を浴びるという感覚。ライブハウスで浴びる轟音。ちょっとこれは音源だけじゃ我慢できないです。ライブで観たい。そして浴びたい。ずっと忘れてた感覚を思い出させてくれたそこに鳴るに感謝。

マイケル(夜の本気ダンス)

渇望の日

酔い止め準備してから聴く事を推奨したい程にジェットコースター的構成。
彼らはいつもそうなんだけどね。
曲調は暗いけど、作者の"好き"を詰め込んだ大変ピースフルな楽曲とも言える。
ギターサイボーグとベースサイボーグの2人は涼しい顔でライブで演奏するんだろうな~。
なんか憎たらしくなってきたな。
対バンしたくなってきたな。

渡辺壮亮(嘘とカメレオン)

まず何よりリリースおめでとう!
7週連続でシングルをリリースするって、努力とアイデア、何より覚悟がないと絶対できない凄いことだと思う。
そして今作の緻密なリズムアプローチからの美咲ちゃんの歪みまくったベース、大好物でした。
また一緒にツアーやろうね!

辻怜次(Bentham)

恣意的三分間

切り裂くようなギターが重なり合う轟音の中に哀愁漂う美しいメロディが鳴っていて、めちゃくちゃカッコいい。
2Aのカッティングギターとベースが絡み合うフレーズも大好物です。
バンド全体で魅せるキメフレーズも多数あり、テクニカルさを全面的に纏った雰囲気でありつつも、練られた曲構成によって煽動的にクライマックスに到達してしまう!
そして最後のフェルトピアノのアウトロでノックダウンされました。
サビ中でドラムが四つ打ちになったりリズム遊びがトリッキーな今までのそこに鳴る感もありつつも、また新たな扉を開けた感があります。必聴作ですね!

丸山漠(a crowd of rebellion)

バンドの音に厚みを出したい時、使う音色にバリエーションを出したい時、
それを満たす一番の近道は「人数」だと思うんですよ。
色々な音を出す人を集めて、音の数も重ねて、役割も増やして行けば良い。

逆に言えば、最小人数での構成でバンドの音を作るのであれば
上記の要素はある程度、割り切らざるを得ないものです。
ただその代わり、その音像を支配する「呼吸」の持ち主が少ないことで
互いに息をあわせる、即ち一体感のあるグルーヴを生み出すには有利です。
特に一人二役のパートに約束される、絶対的なリズムの一致は恩恵が大きい。
と、それぞれの選択にそれぞれの利点がある、そう考えています。

ただ時々、その両方を得ようとする貪欲なバンドが現れる事があります。
自分の知る限り「そこに鳴る」はその最たるバンドです。

「恣意的三分間」を聴かせてもらいました。
最低限のパート数で音像の核を埋める攻撃力&バリエーションに富んだアレンジ、
楽曲にストーリー性を持たせる男女のヴォーカルという武器の使い方、
見事です。相変わらず良い意味での変態的な感性に安心しました。

この音像で楽曲を作ろうとしたら、普通なら5人以上のバンドを組むでしょう。
ただ5人ではこうはならない。このバンドの生み出している稀有な魅力です。

着実に唯一無二の道へ歩んでいる事を感じさせる新作、今後も楽しみです。

大澤敦史(打首獄門同好会)

回帰

そこに鳴るを知ったのはは5年ほど前。
pirorhythm stabilizerのMVを京都MOJOのロビーで見て度肝を抜かれたのが始まりです。
当時からいい意味でヤバかったんですが、年々"ヤバさ"に磨きがかかってて、「これ、ライブでやれんの…?」と思う曲でもあっさりこなしてしまう。こんなんズルやん!好きになってまうやん!
今回聴かせてもらった【回帰】は、最初は「あ、切なげなしっとりした曲なのかな」と思いきや、そうは問屋が下さないとばかりに見事に裏切られました!
これぞそこに鳴るクオリティ!やられたぜ!
どう裏切られたのかは聴いてからのお楽しみに!
早くライブで聴きたいね。また一緒にやりましょう。
これからもファンです。

Hiromu Fukuda(Suspended 4th)

雨に消えて

そこに鳴るのポテンシャルを存分に詰め込んだ上で2つのメロディラインが曲としての根幹を支えている反面、どこか崩れ消え去ってしまうのを坐視してるかのような儚さを感じました。
澄んだアルペジオ、目まぐるしく変わるビートパターンの斬新さ、息を呑む刹那のブレイク、
まさに叙情的、時間を忘れて聴き入ってしまいました。

吉田喜一(神はサイコロを振らない)

歌詞と音像がリンクして自分しか知らない物語を魅せられては現実とは1mm違う世界に飛ばされて振り子の様に目まぐるしくも優しく移り変わる不思議な現象がそこに鳴るには、そしてこの雨に消えてという曲にはあります。

そこに鳴るの音がかっこいいのは当たり前すぎてもはやそこに触れる事すら意味をなさないような、
イヤホンで彼ら彼女らの音楽に繋げば一瞬で音の亜空間に飛べるそんなアルバムの1曲だと僕は感じました。

小野武正(KEYTALK / Alaska Jam)

叩きつける雨。

灰色に錆びた町。

上下左右、過去と未来、朝と夜が混ざり合い何も判らなくなる。

叫び声も姿も掻き消えた静寂。

そんな景色を一点、見つめている。

冷静に、冷徹に。


ジャケットの制作にあたり、聴かせて貰った音が見せてくれた世界。

アルティメットの象徴としてそんな嵐の中心に龍を浮かべ、
アルティメットな∞のポーズを取って貰いました。

7つ集めればアルティメットな願いも叶うだろう……。

————なんて、願いが叶うかどうかはわかりませんが、
一つ本当に言えることは、こんなに凄まじい音を奏でるバンドが実在するということ。

そこに鳴るが紡ぐ孤高の群像劇。

アルティメットな異世界に迷い込んでみたいと思いませんか。

brilliant city

綺麗な曲調の中に激しくテクニカルなフレーズが散りばめられていて、鈴木さん、藤原さんお2人の声が力強くて本当にかっこいいです!!

冷たいけど強く燃えている炎みたいに感じて、まさに「低温で焼かれている」ように思いました!
またひとつ、「そこに鳴る」の大好きな曲が増えました!

龍矢(-真天地開闢集団-ジグザグ)

景色や光が溢れてきて
1本の映画を見終えたような
充実感があった

と書かせて頂いたものの

本当はコメントを書くのに
一番困ってしまうバンドである

圧倒されて言葉にならないのが
正直なところ

ありがとうかっこよかったです

あ、これで良いんだ
かっこいいものはかっこいいと言えば

misaki(SpecialThanks)

去年のツアーに出てもらった時、そこに鳴るのリハーサル見て言葉を失いました、、すご、、、
朗らかにリハーサル進めているのですが、超テクニカルな楽曲を涼しい顔して乗りこなしているヤツらがおれにはずっとドヤ顔に見えましたね。
あんなブレイク(無音作る部分)多かったらおれなら絶対にトチってるわ!
ライブも素晴らしくて、ときめきっぱなしで、大人しい二人やからどうなるかと思っていたMCもおもろいし!くそう!

brilliant city 一足早く聴かせてもらいました!ラッキー!
そこに鳴るの中ではバラードっぽいというか、歌をしっかり聴かせてくれる曲だと感じました。
自転車に乗っている時、お風呂に入っている時、うんこ中など気が付くと口ずさんでしまってます。
問題を提起する歌詞やけど、優しさも伝わってくるいい曲です。
七週連続リリースラストおめでとう!みんなゲットしてジャケの絵完成させよっ!

重厚とまた動物園に行きたいです。

So(Fear, and Loathing in Las Vegas)

常に職人技とお笑を求められる『そこに鳴る』
その中でも『brilliant city』は
『LUNA SEA』や『凛として時雨』を彷彿とさせる
テクニカルかつポップな比較的正統派な楽曲
そこに鳴る結成当時の『完全にヤバい曲』や『呪いのデモ』とはかけ離れて爽やかで聴きやすい印象
この曲を含む連続リリース全7曲を聴いて
『不完全な球体が完成』する感覚を共に会得しましょう

たけむらともひろ

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